さよなら、フランチェスコ・デルポンテ：魔法使いマルコの『弟子』のイタリア旅行記：SSブログ

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昨日、友達から携帯にメールが入りました。訃報でした。
私がずっと大好きなベルギー人の選手でした。まだ３４歳です。
正直、信じられませんでした。
だって、ほんの２週間前に、元気な姿を見ていたから。
すぐに携帯をネットにつないで、ニュースを見ました。
休暇中のセネガルのホテルの一室で、なくなったそうです。
死因はまだわかりません。検死結果は水曜日か木曜日に出るそうです。

彼は将来を嘱望された選手でした。
1999年に、ベルギーで大きなレースで勝ちました。
でも、思わぬ災難でつまづき、心の病に冒され、その後は没落の一途。
スキャンダラスな事件もたくさんありました。
ベルギー人なのに、イタリアで「フランチェスコ・デルポンテ」って偽名で
走ってた事件もありました。これには今でも苦笑いです。
それでもいつか、帰ってくると信じてたんです。
タフなベルギー人だから、４０歳になってもいいから、きっと。

２週間前に、彼はスイスの世界選手権に解説者として来ていました。
偶然にも、私が大ファンだって知っていた知り合いが紹介してくれました。
写真を撮らせてもらおうとしたら「一緒に撮ろうよ」って言ってくれました。
普段、選手と一緒に写真を撮ることはほとんどないけど、ちょっとうれしかった。
それが私のカメラに収まった、彼の最後の写真になってしまいました。

イタリアでは、５年前にマルコ・パンターニというスター選手が
同じようにホテルの一室で変死体になって見つかる事件がありました。
死因は薬物過剰摂取。いまだにそれが事故か自殺かはわかっていません。
どうしても、誰もがこの悲劇に彼の死を重ねてしまいます。
奇しくも、パンターニが亡くなったのも３４歳…。
様々な憶測が、今、ネットの上を飛び交っています。

一番信用できるベルギーの新聞のサイトで当時の詳細を読みました。
最後の夜、一人じゃあなかった。セネガル人の女の子が一緒だったみたい。
そんな話を聞いて、また苦笑い。彼らしいなあってね。
スイスで最後に彼を見たとき、彼は笑顔でウインクしてくれました。
そのステキな笑顔は、きっと一生忘れません。

イタリア式に、ポジティプに考えています。
せっかく知り合えたのに、もう逢えないなんて…とは思わないで、
最後に彼と知り合えたことに、感謝しないとね。

Le faccio le mie più sentite condoglianze.
さよなら、フランチェスコ。さよなら、フランク。

http://www.gazzetta.it/Ciclismo/12-10-2009/vandenbroucke-addio-34-anni--501597014758.shtml

http://www.gazzetta.it/Ciclismo/05-10-2009/vdb-sogna-ritorno-501518485818.shtml

http://www.gazzetta.it/Ciclismo/13-10-2009/addio-vandenbroucke-501600446934.shtml

タグ：フランク・バンデンブルック